「CocoaPods not installed」エラーの対処／Flutter

CocoaPodsとは

CocoaPodsは、iOSやmacOS開発で利用する外部ライブラリを管理・導入するツールです。

CocoaPodsの主な特徴

• 開発者が作成したライブラリを一元的に管理し、配布している仕組み
• Podfileという設定ファイルに外部ライブラリを記述することで、簡単に導入できる
• ライブラリ間の依存関係も自動で解決してくれる
• SwiftやObjective-Cどちらのライブラリでも対応している

CocoaPodsのメリット

• 多くのiOS/macOSライブラリがCocoaPodsで公開されている
• 1つの設定ファイルに記述するだけで導入できるので使いやすい
• ライブラリのバージョン管理も便利
• 依存関係の解決もしてくれるので設定が楽

短所や注意点

• Podのインストールに時間がかかる
• Podfileの編集やTerminalのコマンドが必要なので初心者にはハードルが高い

おすすめの活用方法

• 有名ライブラリは概ねCocoaPodsで対応しているのでPodfileに追加することから始める
• 依存関係や最新版へのアップデートもコマンド一発でできるので活用する

以上が、CocoaPodsの主な内容とメリットや活用法です。パッケージマネージャとしてiOS/macOS開発で欠かせないツールといえます。

Cocoa Podsエラー

ほんの直前まで使えていたシミュレーターが起動しなくなり、たまに下記のようなエラーが表示されることがあります。

Warning: CocoaPods not installed. Skipping pod install.
  CocoaPods is used to retrieve the iOS and macOS platform side's plugin code that responds to your plugin usage on the Dart side.
  Without CocoaPods, plugins will not work on iOS or macOS.
  For more info, see https://flutter.dev/platform-plugins
To install see https://guides.cocoapods.org/using/getting-started.html#installation for instructions.

CocoaPods not installed or not in valid state.
Error launching application on iPhone SE (3rd generation).

このエラーメッセージは、FlutterアプリケーションをiOSデバイスまたはシミュレータで実行しようとした際にCocoaPodsがインストールされていない、または正しく設定されていないことを示しています。CocoaPodsは、iOSおよびmacOSでFlutterプラグインを使用するために必要な依存関係管理ツールです。

問題の解決法

毎回、いろいろ検索して対応してきたのですが、簡単に対処できたので記載しておきます。

CocoaPodsのセットアップ

FlutterプロジェクトのiOSディレクトリで pod install を実行してください。これにより、必要なiOSプラットフォームのプラグインが取得されます。ターミナルで以下のコマンドを実行します。

cd ios
pod install

たったこれだけで解消されました。

プロジェクトのクリーンアップとビルド

尚、上記だけで解消されなかった場合は、下記も試してください。

flutter clean
flutter pub get
flutter run